ミニダム 「天水うるる」
浸透枡付き小型雨水タンク
利水・環境・防災・治水の4つの蓄雨性能を兼ね備えたニュータイプ
●本体価格 98,000円(税別)
●仕様
・本体材質:ポロエチレン製
・最大貯水容量:100ℓ
・製品重量:15kg
・寸 法:幅465㎜高さ(地上部)1050㎜
(地下部:430㎜、製品全高:1480㎜)
特 長 |
・1台で利水・環境・治水・防災蓄雨の一石四鳥
・浸透マスの作業量で設置でき、それぞれ取付に比べ大幅にコストダウン
・上蓋が全開でき、タンク内部の清掃が簡単でメンテナンスも容易
・浸透マスに直接流れ込まないので、ゴミ等での詰まりが少な く長持ち
・「ミニダム」の長所も受け継ぐハイブリッドな雨水タンク
◆開発協力
東京理科大学 理工学部 土木工学科 水理研究室
※当製品は、二瓶教授の基本アイデアを基に、同大学との共同研究を経て、当社にて改良・製品化したものです。
1「天水うるる」の特徴
東京理科大学理工学部土木工学科水理研究室 二瓶泰雄教授
- 屋根からの雨水を地下に浸透させる「浸透マス」と雨水を貯める「雨水タンク」は、これまで別々の製品でしたが、本製品は浸透マスと雨水タンクを一体化したものです。
- これにより本製品のみで、利水・環境・防災・治水蓄雨「一石4鳥」の効果を発揮出来ます。
- 浸透マスと雨水タンクを別々に製作、設置するよリも、材料量の圧縮や設置作業の簡略化により、コストダウンが実現出来ます。
- 本製品は、2014年施工の「水循環基本法」や「雨水利用の推進に関する法律」に求められる流域の水循環健全化や雨水利用促進の具体的な施策として大きく寄与出来るものです。
2 雨水浸透・貯留対策の必要性
高度経済成長期以降、 急激な都市化の進行に伴って山林や田畑が市街地、 住宅地に変わリ地表面がコンクリートやアスファルト等不浸透面で覆われ、雨水が地下に浸み込みにくくなっています。
そのため、地下水位の低下や湧水の枯渇、洪水・浸水被害の頻発などの問題が発生しています。
雨水を地下に浸透させる技術や、雨水を一時的に貯留させる技術は、この様な問題を解決する対策として有用です。
3 概要と課題
雨水浸透施設の一つとして「浸透マス」があります。これは建物の屋根に降った雨水を、雨樋を介して地下に浸透させるものです。浸透マスの設置は、地下水の涵養量の増加、湧水の復活、河川における平常時流量の確保、河川の水質改善、下水処理場の負担軽減などの環境保全効果に加えて、都市型洪水や内水被害の軽減という治水対策にもなります。
しかしながら、浸透マスは、般置する住民のメリットが少なく、設置件数が伸び悩んでいるのが現状です。一方、雨水貯留施設の一つとして、屋根から雨水を貯留する「雨水タンク」が挙げられます。
雨水タンクの設置は、雨水を一時貯留して洪水流出を遅らせることや、場合によっては、洪水のピーク流量のカットに寄与するという治水対策と共に、貯めた雨水を庭の散水等に利用して水道使用量及び水道代の抑制、東日本大震災時に問題となった断水時における貴重な非常用水源となり得るという利水対策になリます。
しかしながら、タンクが満水状態となると、雨水はタンク内に流入せず周囲の排水溝へ垂れ流し状況となり、十分に雨水を有効活用出来ていません。
これに加えて、これまでの雨水タンクは、満水時には雨水タンク内の水の水質悪化が懸念されておリましたが、当社の「ミニダム」は循環式を採用する事により、新しい雨水を貯留する事も出来ます。
この様に、浸透マスや雨水タンクはそれぞれ一長一短がありましたので、 ごれらを克服し、東京理科大学と産学連携共同で開発し、誕生した新製品がミニダム「天水うるる」なのです。